原点となったのは、
2003年からホームコートとして 土・日や祝日に練習拠点としている 広島県北広島町の豊平どんぐり村との関わりでした。
どんぐり村関係者との強い絆、周辺の地域住民の協力、
北広島町の支援体制が、決断と行動へ導いたのです。
会社からの支援は限られており、選手育成含め 十分な運営環境とは言えませんでした。
また、練習は、どこのチームにも負けないくらいの 厳しく激しいものですが、
一歩コートを離れれば、 つらい顔一つせず、底抜けの笑顔を見せてくれる選手たちは、
年数を重ねるごとに、人としてもプレーヤーとしても磨かれてゆき、
その成長ぶりには、目を見張るものがあります。
十数年にもわたってそんな彼女たちの姿を 週末ごとに見てきた北広島町の皆さんが、
いろんな形で応援や支援をしてくれました。
選手たちは最高の笑顔とあきらめない強い気持ちでその応援に応え、
最高峰である皇后賜杯を獲得するなど、
大きなお土産を北広島町の皆さんへ持ち帰りました。
このような地域との一体感は、 一朝一夕に築けるものではありません。
長い年月をかけて紡いできた絆、そこに引き寄せられるように、
初のソフトテニス地域密着型クラブ「どんぐり北広島」がここ、 北広島町に誕生したのです。